製品Q&A 硬質レジン/その他

メタカラー プライムアート

フレームワーク

メタルフレームの舌側部形態は、切端部までメタルバッキングをした方がよいのでしょうか?

原則、メタルバッキングは必要ありません。ただし、咬合関係や対合歯の状況で判断して、必要に応じて適宜メタルバッキングの有無を選択してください。

最適なリテンションビーズのサイズを教えてください。

150 ~ 200μmが最適です。

リテンションビーズの付与時に接着材及びリテンションビーズの量を誤ると十分な維持効果が得られなくなります。

・理想的なリテンションビーズの付与状態

理想的なリテンションビーズの付与状態
理想的なリテンションビーズの付与状態

リテンションビーズが理想的に付与され、十分なアンダーカットが確認できます。

・多量の接着材の塗布によるテクニカルエラー

多量の接着材の塗布によるテクニカルエラー
多量の接着材の塗布によるテクニカルエラー

接着材の塗布量が多いと接着材がリテンションビーズのアンダーカット部に吸収され、アンダーカットが消失してしまうことがあります。

・多量の接着材と多量のリテンションビーズの付与によるテクニカルエラー

多量の接着材と多量のリテンションビーズの付与によるテクニカルエラー
多量の接着材と多量のリテンションビーズの付与によるテクニカルエラー

接着材の塗布量が多く、かつ多量のリテンションビーズを付与するとリテンションビーズが過密状態となり、アンダーカットが消失してしまうことがあります。

なお、上記2つのテクニカルエラーはリテンションビーズの粒径が小さいほど発生しやすいのでご注意ください。

金属面処理及びオペークプライマー

メタルフレームの金属面処理でアルミナ粉末の代わりにガラスビーズを使用してもよいのでしょうか?

いいえ、必ず50μmアルミナ粉末を使用してください。ガラスビーズ等では金属表面に微細な凹凸構造ができないため十分な接着強度が得られません。

各サンドブラスト後の金属の表面状態

各サンドブラスト後の金属の表面状態 50μmアルミナ粉末
50μmアルミナ粉末
各サンドブラスト後の金属の表面状態 ガラスビーズ
ガラスビーズ
各サンドブラスト後の金属の表面状態 カーボランダムポイント
カーボランダムポイント
各サンドブラスト後の金属の表面状態 処理無し
処理無し

アルミナ、ガラスビーズの形状

アルミナ、ガラスビーズの形状 50μmアルミナ粉末
50μmアルミナ粉末
アルミナ、ガラスビーズの形状 ガラスビーズ
ガラスビーズ

金銀パラジウム合金の前処理の違いによる接着強度データ

前処理方法 37°C水中24時間浸漬後 熱サイクル1000回後
50μmアルミナ粉末 14 8
ガラスビーズ 6 0
カーボランダムポイント 5 0
前処理なし 6 0

(MPa)

金属接着用プライマー:メタカラー プライムアート オペークプライマー使用

オペークプライマーについて教えてください。

オペークプライマーはVTD(トリアジンジチオン誘導体)を含有する貴金属用プライマーです。オペークプライマーを金属面に塗布することにより、VTDのメルカプト基が貴金属と結合し、もう一方のビニル基の部分がベースオペークと結合することで、高い接着性・耐久性を示します。

オペークプライマーの接着機構

オペークプライマーの接着機構

オペークプライマーはすぐに乾燥してしまい塗った気がしません。何度か重ね塗りしたほうがよいでしょうか?

重ね塗りはしないでください。接着効果が低下します。

メタルフレームに非貴金属合金(チタン、ニッケル、コバルト)や銀合金を使用する場合にもオペークプライマーを使用することができますか?

使用できません。非貴金属合金(チタン、ニッケル、コバルト)や銀合金への接着には、「メタファスト ボンディングライナー」を使用してください。

メタファスト ボンディングライナー

ベースオペーク・トップオペーク

ベースオペークとトップオペークの使用目的は?

  • ベースオペーク:金属接着性とオペークの深層部(リテンションビーズのアンダーカットなど)を完全重合させるために使用します。(全シェード共通)
  • トップオペーク:メタルフレームの金属色を完全に遮蔽させるために使用します。(全16種)

ベースオペークの塗布量(厚み)の目安は?

ベースオペークの最適な厚みは約100μmで、薄く一層塗る程度で結構です。ベースオペークの塗布量が多すぎると最終的なオペーク層が厚くなりすぎ、ペーストの築盛スペースが減少してしまいます。

前装冠作製時にベースオペークを使用せず、トップオペークだけでオペーク層を形成することはできますか?

できません。前装冠作製時にトップオペークのみでオペーク層を形成すると、接着力が大幅に低下します。必ずベースオペークを下塗り材として使用してください。

オペークの混和、塗布時に金属スパチュラは使用できますか?

できません。メタカラー プライムアートのオペークにはガラスフィラーが含まれており、金属スパチュラを用いると、オペークが黒く着色することがあります。混和、塗布のいずれにおいても金属性のスパチュラの使用を避け専用の筆をご使用ください。また、同様にオペーク硬化面を金属のスパチュラで強くこすると黒く着色することがありますので強くこすらないようにしてください。

トップオペークの色調を調整するのに、ステインを混ぜて使用することはできますか?

使用できません。
ただしトップオペーク同士であれば混合できます。
明度を上げたい場合にはVpO(バリュープラスオペーク)、下げたい場合にはVrO(バリューリデューストオペーク)を適量混合してください。

指定時間光照射したにもかかわらず、オペークの表面が硬化していないように思うのですが?

表面未重合層ですので問題ありません。一般的に光重合型レジンは、酸素に接している部分は重合せずに未重合層が生成されます。しかし、この未重合層がその上に築盛するペーストの接着に有効に働きます。
また、光重合器のランプが汚れていたり、ランプの耐用時間が超えていると本来の重合能力が発揮されず、硬化しない場合があります。

オペーク使用後の筆は何で洗えばよいのでしょうか?

別売の「スーパーボンド 筆洗い液Ⅱ」またはエタノールで洗浄してください。洗浄後は、十分に乾燥してから再使用してください。即時重合レジンの液材などは、オペークの硬化性・接着性に悪影響を及ぼしますので筆洗い液としては使用しないでください。

前装冠歯頸部付近のオペーク色の浮き上がりを抑えたい場合はどのようにすればよいですか?

歯頸部のトップオペークの替わりに、サービカルオペークCLO(ライト)、CDO(ダーク)を使用してください。
サービカルオペークはトップオペークと混合して使用することもできます。

ジャケットオペーク

ジャケットオペークの使用目的は?

ジャケット冠の耐衝撃性を向上させるためです。
ジャケット冠の内部にコーピングとして使用することで、試適や咬合調整時、装着時の破折を大幅に低減させることができます。

ジャケットオペークを上手く築盛する方法は?

ジャケットオペークの操作性は、他のオペークやペーストと比べ粘性があります。
ご使用に際しては、以下を参照してください。

スパチュラを使用する場合

ジャケットオペークとスパチュラの接触面積を少なくすることがコツです。
スパチュラを使用する場合

筆(ジャケットオペーク築盛材を併用)を使用する場合

築盛材の成分が残ったまま光重合するとジャケット冠の耐破折性が低下しますので注意してください。
筆(ジャケットオペーク築盛材を併用)を使用する場合

ジャケットオペークの厚み(塗布量)の目安は?

0.3mm~0.5mmです。
薄くなりすぎると強度不足となり、破折する原因になります。また、厚くなりすぎると色調再現が困難になります。

支台歯がメタルコアや変色歯などの場合、装着したジャケット冠の色調が暗くなってしまう事が考えられるのですが、対処法を教えてください。

支台歯の色調がジャケット冠の色調に影響する場合は、トップオペークまたはオペーシャスボディペーストを併用することで解消できます。
また、口腔内での最終装着時にオペーク性のある接着材を使用することでも同様の効果が得られます。

支台歯が天然歯、レジン
築盛例1(支台歯が天然歯、レジン)
支台歯色の写り込みを問題としない場合
支台歯が変色歯、メタル
築盛例2(支台歯が変色歯、メタル)
支台歯色の写り込みが問題となる場合
A3シェードジャケット冠
築盛例1で作製された、A3シェードジャケット冠
レジンコアとメタルコア
レジンコアとメタルコア
A3シェードジャケット冠
築盛例1で作製されたジャケット冠をセット。
メタルコアにはメタル色の写り込みが見受けられる。
ジャケット冠
メタルコアのみ築盛例2で作製されたジャケット冠をセット。
メタルコアにはメタル色の写り込みは見受けられない。

ジャケットオペークが最表層に露出してしまうと問題がありますか?

あります。
ジャケットオペークは、他のペーストと比較して耐摩耗性・耐変色性に劣るため、最表層への露出は避けてください。
特にマージン部は露出しやすいので、マージンより少し内側までの築盛にしてください。

ジャケット冠

ジャケットオペークを通常のオペーク(ベースオペーク・トップオペーク)又はペースト(サービカルペースト・ボディーペーストなど)として使えますか?

使えません。ジャケットオペークは、ジャケット冠作製時の専用オペークです。

ジャケット冠の咬合調整時の留意点を教えてください。

咬合干渉が残らないように咬合調整してください。咬合がきついと破折の原因になります。

咬合調整等でジャケットオペーク層が露出してしまいました。どのような手順で修正すればよいですか?

下記の手順で修正してください。

  1. ジャケットオペークが露出した周辺を一層削去
  2. 清掃(唾液などが付着している場合、リン酸系表面処理材※などを併用して清掃する)
    ※例えば表面処理材レッド
  3. 水洗、乾燥
  4. リペアリキッドを塗布
  5. 光重合
  6. ペーストまたはフローペーストを築盛
  7. 光重合
  8. 形態修正、研磨

作製したジャケット冠を接着するには、どのような処理が必要ですか?

ジャケット冠内面はスチームクリーナー等で十分に清掃してください。
接着力を向上させるにはシランカップリング処理が有効です。「スーパーボンド PZプライマー」をご使用ください。
また、接着にはスーパーボンドをおすすめします。

スーパーボンド PZプライマー
歯科セラミック用接着材料
スーパーボンド PZプライマー

フローペースト

新しく追加された各フローペーストの特長は?

サービカルフローペースト
サービカルフローペースト

適度な流動性がありますので、従来スパチュラを使用して築盛していた部分に直接築盛することができます。
また、ペースト築盛時に金属製スパチュラがオペーク部分に擦れることによって起こる黒変を防げます。
歯頸部の築盛の際には、適量築盛後、コンデンスすることによって、短時間でキレイな涙状形態を再現できます。
ブリッジなどの複数歯補綴物の鼓形空隙部への追加築盛にも適しています。

サービカル部分の築盛
サービカル部分の築盛
鼓形空隙の追加築盛
鼓形空隙の追加築盛
インサイザルフローペースト
インサイザルフローペースト

凹凸が深いマメロンなどに使用すると気泡の巻き込みが低減できます。
また、形態修正やコンタクトポイントの追加築盛、気泡の穴埋めなどにも適しています。

気泡の埋め立て
気泡の埋め立て
コンタクトポイントの修正
コンタクトポイントの修正
シリコーンコア法によるインサイザルフローペーストの繁盛
トランスルーセントフローペースト
トランスルーセントフローペースト

透明性を重視した硬化性の高いクリア系フローペーストです。

  • T-Clearはブリッジポンティックの穴埋め、キャラクタライズ時の最表層に適しています。
  • T-Blueは隣接部分に用いることで、自然な透明感を表現できます。
ポンティックの穴埋め
ポンティックの穴埋め
キャラクタライズ時の最表層
キャラクタライズ時の最表層

プライムセップ

プライムセップの被膜厚さは?

1回の塗布で約2μmです。

プライムセップの被膜を厚くするためには、どのようにすればよいですか?

1度にたくさん塗らず、塗布と乾燥を繰り返し、徐々に被膜を厚くして下さい。(予め石膏硬化材を塗布してください。)
1度に厚塗りすると、内部に溶剤が残りジャケット冠内部にプライムセップの被膜が残ってしまう可能性があります。

作業後、石膏模型からプライムセップを除去する方法を教えて下さい。

プライムセップは乾燥状態の石膏に塗布すると、石膏に浸透して除去が困難となります。
最終的に石膏模型からプライムセップを除去したい場合は、プライムセップを使用する前に石膏表面を石膏表面強化材などでコーティングしていただきますと、比較的容易に除去することが可能です。

プライムセップにキャップをしているにも関わらず、粘度が上昇していくのですが。

揮発性の溶剤を使用しているため、徐々に粘度が上昇する可能性があります。専用の希釈材(プライムセップ希釈液)を用意していますので、適宜滴下して調整してください。

プライムセップの粘度が上がってしまったのですが、どうすればよいですか?

専用の希釈液で希釈してください。
また15℃以下で保管していた場合にはゲル化することがありますので、15℃以上の室温で1時間程度経過後にご使用ください。

オペーシャスボディペースト・ミルキーエナメルペースト

オペ-シャスボディペーストの使用目的は?

遮蔽性の高いデンティン色で、築盛層の薄いボディ部や歯頸部の色調再現に使用します。

オペ-シャスボディペースト築盛時の留意点を教えてください。

レジン築盛スペースが0.8mm以下で使用してください。0.8mm以上の場合は、色が濃くなり、色調のずれを起こしますのでご注意ください。
また、オペーシャスボディペーストは遮蔽性が高いため厚く築盛すると深部までに光が届き難くなり硬化不良の原因になりますので、一回あたりの築盛を0.5mm以下として分割して積層重合してください。

ミルキーエナメルペーストの使用目的は?

インサイザルペーストに比べて、やや不透明なエナメル色で、オペーシャスボディペーストでデンティン部を回復した時や臼歯部の咬合面に使用します。

色調再現

メタルバッキングが切端部まである場合、切端部に透明感をだす方法を教えてください。

トップオペーク重合後、切端部にアクセサリーカラーオペークInO(インサイザルオペーク)を薄く塗布することにより、切端部の透明感が再現できます。

アクセサリーカラーオペークInOはブルーグレー系のオペークですので、切端部を青白っぽく仕上げたいときは、ステインBLUEの使用をお奨めします。

オペーシャスボディペースト使用時には、インサイザルペーストを使用できますか?

使用できますが、お奨めできません。築盛層の薄いケースでインサイザルペ-ストを使うと透明感が強く出過ぎますので、ミルキ-エナメルペ-ストが最適となります。

歯頸部色調再現のポイントを教えてください。

仕上がりは、サービカルペーストの築盛量により大きく左右されます。
例えばサービカルペーストAC1は、A2、A3 シェード共通のペーストですが、同じ築盛量では仕上がりに影響がでます。従いましてA2はA3より明るいシェードのためサービカルペーストの築盛量は、A3より少なくする必要があります。築盛量を適宜、再現する色調に合わせて変更することがポイントとなります。

同じシェードでブリッジを作製したにもかかわらず、支台歯部とポンティック部で色調に違いがでますがどうしてですか?

築盛したレジンの厚みの違いが原因です。
硬質レジンは築盛するレジンの厚みによって、色調が若干明るくなったり、暗くなったりします。ですから、ブリッジ・連結歯など多数歯を築盛する場合は、レジンの築盛量が均一になるよう心掛けてください。特にブリッジの場合は、ポンティック部の築盛スペースが多く存在するため、隣接歯よりも仕上がりが暗くなりがちです。したがって、ポンティックの穴埋めの時、隣接歯と築盛スペースが均一になるようにアクセサリーカラーペーストBM(ベースマテリアル)を築盛し、その上からトップオペークを塗布して築盛スペースを合わせてから通常通り築盛してください。

その他

ステインは外部ステインとして使用できますか?

できません。摩耗などの問題から外部ステインとしての使用はお薦めできません。必ず、内部ステインとして使用してください。

形態修正時の注意事項はありますか?

オペーク・ステインは、耐摩耗性と耐変色性に劣りますので、最表層に露出させないようにしてください。レジン層が薄くなりがちな、歯頸部付近では、金属の露出にも注意してしてください。
また、咬合面小窩裂溝は、深く形成しますと、レジン厚みが確保出来ないことで、強度不足となり破損の原因となりますので十分に注意して形態修正してください。

追加築盛時には、プライマー等の処理は必要ですか?

未重合層があれば必要ありません。
形態修正や研磨作業などで未重合層がなくなったレジン面に追加築盛する際はリペアリキッドをご使用ください。

下記の手順で追加築盛してください。

  1. 新鮮面を露出させる
  2. リペアリキッドを塗布
  3. 光重合
  4. ペーストまたはフローペーストを築盛
  5. 光重合

口腔内の硬質レジン前装冠やポーセレンなどが破折した場合、メタカラー プライムアートを使用して修復できますか?また、その手順は?

修復できます。

下記の手順で修復してください。
部位や修復量によっては、フローペーストを使用することで操作が容易になります。

使用製品

使用製品

ウォッシャブル セップ

使用用途について

どのような目的で使用するものですか?

  1. 修復物装着時の余剰セメントの分離
  2. レジンコーティング面及びレジン系裏層材充填面と、レジン系仮封材との分離
  3. ボンドフィルSB使用時など、メタルストリップスとの分離
  4. ブリッジのポンティック部、ラミネートベニア表面など、余剰セメント除去時にインスツルメントで修復物に傷をつけたくない場合のマスキング

石膏模型にも使用できますか?

できます。

テンポラリークラウン作製時に支台歯と即重レジンとの分離に使用できますか?

使用できます。
但し、即重レジンは重合収縮量が大きい為、嵌合によって外れなくなる恐れもあるので、以下の点にご留意ください。

  • 支台歯から作製中のテンポラリークラウンを外すタイミングにご注意ください。
  • 餅状の即重レジンを用いて作製することをおすすめします。

使用方法について(塗布・乾燥)

塗布面は乾燥していなければいけませんか?

乾燥させてください。

使用方法を教えてください。

  1. 塗布
    筆などを用いて、分離させたい部位に均一に塗布します。
  2. 乾燥
    まず、弱いエアーブローにより塗膜面を均一にします。(目安約15秒)
    次に、強いエアーブローにより乾燥させ被膜状にします。(目安約15秒)

乾燥後、誤って濡らしてしまった場合どうしたらよいでしょうか。

少量で短時間であれば再乾燥する事で分離効果は回復します。
しかし、多量の水に接触していたり、水との接触が長時間であったりすると、被膜が水によって流出している恐れがあります。この場合は重ね塗りをしてください。

被膜が削れたり、剥がれたりした場合はどうしたらよいでしょうか。

重ね塗りしてください。
乾燥した被膜は非常に柔らかいので探針などの鋭利なもので引っ掻くと傷つきます。
このような時には、分離効果が減少しますので、重ね塗りして、削れたり剥がれたりした部分を補強してください。

被膜厚さと分離効果は関係ありますか?

重ね塗りし、被膜を厚くすることで分離効果を高めることができます。

厚みを判断する目安はありますか?

被膜の色調で確認できます。

被膜の色調で確認

使用方法について(除去)

どのように除去するのですか?

水洗で除去してください。
水洗だけで除去しにくい場合は、水に浸した綿球などでこすりながら除去してください。

青色の色素が歯や歯肉に移りませんか?

移りません。水洗で除去することで色素は残りません。

レジンやセラミックスなどの色がつきやすい修復物にも使用できますか?

使用できます。
ただし、適用部位が粗くなっている、もしくは吸水している場合は、青色が残る可能性があります。このような場合には40~50°Cの温水でよく洗浄するか、軽く研磨し除去してください。

その他

保管方法は?

多湿、直射日光を避け、室温にて保管してください。
冷蔵庫では保管しないでください。

何回滴下できますか?

約350回です。

プライムセップ

プライムセップの被膜厚さはどの程度ですか?

十分乾燥した超硬質石膏面に1回塗布した時の被膜厚みは約2μmです。
被膜厚みは石膏の種類や乾燥状態、石膏模型表面硬化材の使用、プライムセップの塗布量等で変化します。

プライムセップを一度に厚塗りしてもよいですか?

一度に厚く塗ることは避け、「プライムセップ塗布後、自然放置や軽いエア-をかけて溶剤臭がなくなるまで溶媒を揮発」を繰り返して積層しながら被膜厚さを確保してください。
一度に厚塗りすると塗布表面は被膜を形成していますが内部には溶剤が残っています。この状態で使用しますと、石膏からジャケット冠を離型した時にジャケット冠内面にプライムセップの被膜が残る場合がありますので注意してください。

作業後、石膏模型からプライムセップを除去する方法を教えて下さい。

プライムセップは乾燥状態の石膏に塗布すると、石膏に浸透して除去が困難となります。
最終的に石膏模型からプライムセップを除去したい場合は、プライムセップを使用する前に石膏表面を石膏表面強化材などでコーティングしていただきますと、比較的容易に除去することが可能です。

プライムセップにキャップをしているにも関わらず、粘度が上昇していくのですが。

揮発性の溶剤を使用しているため、徐々に粘度が上昇する可能性があります。専用の希釈材(プライムセップ希釈液)を用意していますので、適宜滴下して調整してください。

プライムセップがゲル状になるケースがあるのですが。

15度以下の低温で保管された場合は、ゲル状になることがあります。15度以上の室温に1時間以上放置後、使用してください。

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